20歳のときに知っておきたかったこと

日常から少し離れて自分を見直そうと、海外出張のお供に買った本。
文書中で著者が述べているように、自分自身と世界を新鮮な目で見るきっかけとなる本だった。

目次

第1章 スタンフォードの学生売ります
自分の殻を破ろう

第2章 常識破りのサーカス
みんなの悩みをチャンスに変えろ

第3章 ビキニを着るか、さもなくば死か
ルールは破られるためにある

第4章 財布を取り出してください
機が熟すことなどない

第5章 シリコンバレーの強さの秘密
早く、何度も失敗せよ

第6章 絶対いやだ! 工学なんて女がするもんだ
無用なキャリア・アドバイス

第7章 レモネードがヘリコプターに化ける
幸運は自分で呼び込むもの

第8章 矢の周りに的を描く
自己流から脱け出そう

第9章 これ、試験に出ますか?
及第点ではなく最高を目指せ

第10章 実験的な作品
新しい目で世界を見つめてみよう


本書は以下の書き出しから始まる。

いま、手元に五ドルあります。二時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか?

この課題を出されたスタンフォードの学生は、「宝くじを買う」などのありきたりな答えを出さず、問題をもっと大きな観点で捉えなおして、はるかに上を行く答えを出している。

著者は「いまある資源を使って、それを解決する独創的な方法はつねに存在する」といった起業家精神を教えるために、様々な課題を提案している。

本書を貫く「自分が何者で、何ができるのかについて、固定観念を見直そう。」というメッセージは、最初の一歩を踏み出す勇気をくれる。

「機が熟すことなどない」のだから、いたずらに待たずに、自分から動いていくしかないのだ。


なお、YouTube でも著者の話を聴くことができる。

Classroom_Experiments_in_Entrepreneurship.mp4 - YouTube
Tina Seelig | Talks at Google - YouTube

3章分が無料で読めるキャンペーンもやっていたので iPad に入れておいた。


余談だが、id:kawasaki さんや daiya さんのブログを読んでいたら、改めて読み直したくなってしまった。

20歳のときに知っておきたかったこと - どうもyukawasaです

すべきことをあれこれ挙げていくよりも、絶対にしてはいけないことを知っておくほうがいい。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 - 情報考学 Passion For The Future

個人的には、判断に迷ったときは将来そのときのことをどう話したいかを考えて、胸を張って話せるように、いま物語を紡ぎなさい、という話がぐっときたなあ。