ソフトウェア開発者採用ガイド


目次

第1章 ソフトウェアにおける高音域
第2章 優れた開発者を見つけるには
第3章 開発者観察ガイド
第4章 履歴書の順序付け
第5章 電話でのふるい分け
第6章 採用面接ゲリラガイド
第7章 最適でないチームを直す
付録 ジョエルテスト

頭が良く、物事を成し遂げる技術者を雇うには?
その問いに Joel が答えてくれる本。

採用する側でなくても充分楽しめます :-)

以下、気になった箇所。

p.4

プログラマのコストをケチるなら、お粗末なソフトウェアを作ることになり、それでいてたいした節約にはならない

p.9

仕事のクオリティと費やされた時間との間には相関がない

p.21

「優れた人々はマーケットには現れない」

p.58

必要もなくクールな新技術を使う

p.78

長期的視点で採用する

p.94

良い候補者を落とすほうが、まずい候補者を採用するよりもずっとまし

p.106

簡単なものを時速100マイルのスピードで片付けられなかったなら、高度なものに到達できはしない

p.106 脚注

「あらゆる本や著名な人々のスピーチで繰り返されてきた非常に間違った考えに、我々は自分のやっていることについて考える習慣を養うべきだというのがある。これはまったく逆だ。文明が進むのは、考えることもなくできる重要な作業を増やしていくことによってなのだ」

最後に、p.138 の鶏に1コペイカ渡す話。


これまでに意識して考えていた内容もあるのだけれど、
「簡単なものを時速100マイルのスピードで片付ける」話は、今後、強く意識したい。


ちなみに、ほとんど全文が Web で読めます。
でも、スキマ時間に読むには書籍がやっぱり便利。


Joel Test については、こちらが詳しい。

これは読んでいないけど面白そうだ。

関連

どこも採用は苦労するようで・・・

クックパッドのオフィスが凄すぎる件について - FutureInsight.info

キッチンが完備してるし、飲み物も充実、数十人規模のパーティーがいつでもひらけそうな感じ。Ruby on Railsで1億PVのサイトの開発が出来て、エンジニアは5人しかいないからまだまだ主要開発メンバーとしてジョインすることが可能。さらに女の子がかわいいという環境がそろっていて、どうしてエンジニアの採用に苦労するのか謎なのですが、それでもエンジニアの採用には苦労しているらしいです。不思議です。

本当に不思議。


こちらが参考になる。

小さな会社の優秀な技術者の採り方 第0回を開催しました - クックパッド開発者ブログ

入社しようと思った理由

* やりたいことができる
o 好き勝手やってよい文化がある
o 経験が生きる
o キャリアパス上重要なことが学べる
* 環境がいい
o 優秀な同僚
o 海外の事業所がある
o 女の子かわいい
* 会社の将来性が感じられる
o 世界で唯一のチャレンジを行っている
o 目的がはっきりしている
* 感じが良い
o 採用プロセス上 で会ったのがとても良い人
o 社長が面白い
* 縁があった
o 友達とか先輩とかが居た
o バイトしてた

入社してヤバいと思った理由

* 組織的にヤバい
o 部門間対立深くてロスがすごい
o 大企業的思想がひどい
o 歯車感がある
o 特定コミュニティ出身者が多い
* 環境が悪い
o 給料安い
o 帰れない
o 尊敬できる人が少ない
o 僕がしくったら会社ヤバいというプレッシャー
* 開発体制的にヤバい
o 人が少なすぎる
o システムが前時代的
o 特定の人がいなくなった時にシステム止まりそう
* 会社のビジョンが無い
o エンジニアが好き勝手してる感がある


これもメモ。
ソフトウェア開発者採用ガイドを読んだ - higepon blog

「地上で最悪の面接質問を挙げておこう」
* 「Oracle 8i の varchar と varchar2 の違いは何か?」